映画の鑑賞記録がちょっと滞っているので、ご紹介します~。
いちこ、水曜日の映画サービスデーには極力予定を入れないようにし、映画を観るようにしています。
2月15日に鑑賞したのは「沈黙」。
いちこ的には狐里庵先生の軽妙なエッセイの印象も強いです。
以下、映画のネタバレですので、ご注意ください。そういう見方もあるんだね。"「沈黙‐サイレンス‐」「真昼の悪魔」原作者・遠藤周作が今、注目される理由" https://t.co/YUhFhb3vEn #trend #feedly
— いちこ (@iticooo) 2017年2月22日
江戸幕府初期の隠れキリシタンと宣教師弾圧のお話
「布教」を目的に極東の日本に押し寄せる大航海時代のヨーロッパ諸国。
日本が植民地化されるのを恐れ、幕府は「鎖国」とキリスト教禁止令を出します。
それでもキリスト教を信仰するキリシタンは密かに信仰をし続けようとします。
しかし、執拗に捜索をする幕府に見つかり、拷問を受けたり、処刑をされてしまうのです。
苦難の道を覚悟してやってきた宣教師も保身や身近な人物の救出、諦めの境地で信仰を捨て、日本で余生を送ることを選ぶのです。
色々と考えさせられる映画
なかなか感想が書けなかったのは上記に尽きます。
宣教師ですら苦難を前に信仰を捨ててしまうことがあるとすれば、信仰とは一体何なんだろうか?
信仰は人々を救ってくれるのではないか、と。
死を選べば今の生活より良い天国(パライソ)が待っていると信じているキリシタンたちを前に戸惑う宣教師の姿が印象的でした。
いちこはプロテスタント系の学校へ通っていまして、聖書の時間が毎週ありました。
決して学問優秀な学生ではありませんでしたが、キリスト教については色々と考えていたように思います。
「沈黙」はローマカトリックの布教がテーマです。
いちこが接してきたプロテスタントとは異なる宗派ですが、信仰については根幹は同じと言えます。
日本で宗教があまり根付かない一因にこのキリシタン弾圧があるように思うんですよね。
(もちろん、古代から存在した神道や仏教が先に広まっていたというのもあると思います)
よって、現代の日本では信仰の自由があってもなかなか理解しにくい部分もあります。
他者への寛容な心の持ち方についても考えさせられる
現代は異質なものを認めず、むしろ攻撃する傾向が強まっているように思います。
思いやりの精神があると言われてきた日本でもいじめやヘイトスピーチが問題になっています。
非難をするだけではなく、問題や事項の背景を考慮し、受け入れることが重要なんだと思います。
弱い存在や失敗から立ち直ろうとしている人にも寛容であるにはどのようにすべきか、考えて行く必要がありますよね。
実際のこちらの映画、前半は退屈で「なんでこの映画を観に来たんだろう?」と思えます。
残酷なシーンもありますし、重いテーマ性を持っています。
「それでも、観るべき映画だった」という感想を持てる、価値のある作品だったように思います。
実際、いちこの周囲は年上の世代に地道に広がっているんです。
日本での映画公開も終盤ですが、今からでも観ることをお勧めしたいと思います。
以上、いちこでした~。
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